



今回は紫外線(UV)が私たち人間に及ぼす影響について話していきます。
普段から紫外線予防で日傘をさすことや帽子をかぶる、サングラスをかける、日焼け止めを塗るなどの予防を行っている方も多いですよね。
その理由として
「しみができる」
「日焼けする」
「眼を守る」
などなど理由があると思います。
そんな悪いイメージがある紫外線。たしかに悪影響がもたらすものは大きいのは事実ですが、その一方良い影響というのもあります。
本記事ではそんな紫外線がもたらす悪い影響(デメリット)と良い影響(メリット)を紹介していきます。
少しでも読者さんの役に立てば幸いです
この記事でわかること
- 紫外線とはなにかわかる
- 私たちに及ぼすデメリットがわかる
- 私たちに及ぼすメリットがわかる




そもそも紫外線(UV)って?
紫外線が私たちに及ぼす影響を紹介する前に、まず紫外線とはなんなのか考えましょう。
紫外線は、波長が10-400nm、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波である。
出典:Wikipedia 紫外線




簡単に言うと、紫外線とは太陽から発せられるものだと捉えてください。
具体的に言えば、太陽から発せられる日射にはその波長によって、赤外線、可視光線、紫外線に分けることができます。可視光線より波長の短いものが紫外線にあたります。
そして、紫外線の中でも波長の長さから、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられており、フロン等によりオゾン層が破壊されると、地上において生物に有害な紫外線(UV-B)が増加し、生物へ悪影響が増大することが懸念されます。
私たちに及ぼす悪い影響(デメリット)
紫外線とは何か簡単に理解した上で、ここからは紫外線が私たちに与える影響を紹介していきます。
肌へのダメージ
- 日焼け
紫外線を多く浴びると、肌に炎症が起こり、日焼けとして現れることになります。
- しみやシワ
日焼けと比較すると急性ではありませんが、長年紫外線を浴びることによって、肌にしみやシワが現れることになります。
実は、お年寄りの顔や手の甲にみられるしみやシワなどは年によるものではなく、長い年月をかけ蓄積された紫外線によるものなんです。




- 皮膚がん
紫外線を浴びると皮膚がんをもたらす可能性もあります。
世界を見てみると紫外線の多いオーストラリアやニュージーランドなどの国は皮膚がんの罹患率が高く、それに比べて日本は低い方ですが、紫外線を浴びすぎるのは厳禁です。
目へのダメージ
波長が280nm以下の光は眼球表面の角膜ですべて吸収されます。
それによって引き起こされる症状は以下のとおりです。
- 紫外線角膜炎
強い紫外線にばく露したときに見られる急性の角膜炎症。
- 翼状片
眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に侵入する繊維性の増殖組織で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたすことも。
- 白内障
眼の中でレンズを担う役割の水晶体が濁り、視界が見えづらくなります。濁りが強くなると失明に至ることも。
私たちに及ぼす良い影響(メリット)
デメリットばかり気にしてしまう紫外線。
しかし、適度な日光浴は身体や心に良い影響をもたらしてくれるんです。
- ビタミンDを補うことができる
太陽光を浴びると私たちの普段の食事では補いきれないビタミンDを皮膚でたくさんつくってくれます。ビタミンDにはホルモンのように多彩な作用がたくさんあります。
- がんの抑制
特に女性に多い乳がんと大腸がんを抑制する効果が期待できます。
- アレルギーの抑制
花粉症や鼻炎などのアレルギーを抑制する働きがあります。
- 基礎代謝を促進させてくれる
太陽光には紫外線だけでなく、赤外線が含まれており、この赤外線には体を温める力があります。そのため、血流が良くなり、基礎代謝が促進される効果が期待できます。
まとめ




画像:Pixabay




私たち人間と一生付き合うことになる紫外線。
太陽から発せられる日射である赤外線、可視光線、紫外線の一つで、
UV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けることができる。
デメリットとして
肌へのダメージと目へのダメージがあり、
肌へのダメージには、日焼け、しみやシワ、皮膚がん
目へのダメージには、紫外線角膜炎、翼状方、白内障
が挙げられ、
メリットとして
ビタミンDを補うことができる、がんの抑制、アレルギーの抑制、基礎代謝を促進させてくれる
などが挙げられます。
しかし、太陽光(紫外線)の浴びすぎは返って逆効果をもたらすことにもなるので、適度に日光浴をしていきましょう。
本記事が少しでも読者さんの役に立てば幸いです。
それでは!